Work for Life

「Work for Life」を実現したい全ての方へ。

Get the Liberty
and Live Creatively.

新社会人が読むべきおすすめの本を12冊に厳選してまとめてみる

f:id:workforlife:20160205230059j:plain

年が明け、あと2か月ほどで4月になる。

春から新社会人となる方々は、数ヶ月後の自分の姿を想像してワクワクすると同時に、少しばかりの不安に駆られているのではないだろうか。

「周囲の人々と上手くやっていけるだろうか?」

「きちんと成果を出せるだろうか?」

「そもそも、朝はやく起きて夜遅く帰る生活に耐えられるだろうか?」 

考えても考えても、これらは働き始めなければ分からないことなので、もやもやするだけだ。

そのもやもやを少しでも和らげるには、今のうちから準備を重ねて、自信をつけていくしかない。

そこで今回は、会社でいち早く成果を出して良いスタートダッシュを切るために「新社会人の方々が読むべきおすすめの本」を紹介していく。

僕が今まで読んだ本(新書に限定)の中から、仕事をする上での心構えから思考法などおすすめのものをカテゴリ別に分けて精査し、計12冊にまとめた。

新社会人の方は、これらの本を読めば少しは不安が解消され、春からの社会人生活が楽しみになるかと思う。また、新社会人以外の方にとっても、繰り返し手にとって読みたくなるバイブルのような本ばかりなので、未読の本があればぜひ読んでみてほしい。

 

目次

 

プロフェッショナルの姿勢を学ぶ!心構え・考え方編

7つの習慣 / スティーブン・R・コヴィー 著

読むべき本1冊目として紹介するのは、全世界で3,000万部以上を売り上げたベストセラー書籍7つの習慣

おそらく一度は耳にしたことのある方も多いのではないだろうか。人生哲学を取り扱った名著として、発刊以来たくさんの人に読み継がれてきた。

この本では、インサイド・アウト(自分自身を変えることで周囲に影響を与える)の考え方をベースとして、真の成功をおさめるために必要な7つの習慣がまとめられている。

世の中には数多くの自己啓発本が溢れているが、それらに書かれていることは大体似通ったものだ。自己啓発本をどれか一冊だけ選んで読めと言われたら、私は『7つの習慣』を読むことをおすすめする。

時間のない方は、『7つの習慣』のマンガ解説本が出ているので、そちらをぜひ。1〜2時間あれば読める上に、クオリティは非常に高い。

 

プロフェッショナルの条件 / P・F・ドラッカー

経営の神様と呼ばれたドラッカーは生涯多くの本を執筆したが、その中でも生き方と働き方に関わるものを抜粋・編修したものが本書『プロフェッショナルの条件』

ドラッカーの著作は内容の難解さゆえに読みづらく敬遠されがちだが、この本は非常に平易な文章で書かれていて、ドラッカーの入門書として最高の名著と言われている。

「プロフェッショナルとは何か?どんな生き方・仕事をしていけば良いのか?」この深く本質的な問いの答えを、分かりやすく解きほぐしている。

今後何十年間社会で働く上での基礎となる、仕事に対しての心構えを学べる良書だ。

私もこの本は一生手元に置き、繰り返し読み続けたい。

 

嫌われる勇気 /岸見一郎、古賀史健 著

 フロイトユングと並ぶ心理学界の三大巨匠と呼ばれるアルフレッド・アドラーの思想を、青年と哲人の対話という物語形式で解説したのが本書『嫌われる勇気』

自由や幸福、人生論について述べた本書は、特別仕事への心構えや働き方について書かれているわけではない。しかし、日々たまっていくだろうストレスへの対処法や、仕事で上手くいかないことへの考え方を学ぶにはうってつけの本だ。

前半部分に書かれている「感情が思考をつくるのではなく、思考が感情をつくる」ことを理解するだけでも、読む価値ありと言える。

そして、アドラー「他人に嫌われようが、自分自身が選択した生き方に勇気を持て」という力強い思想とメッセージは、今まで縛られていた物事の見方(メンタルモデル)と思考を大きく変えてくれるはず。

 

何よりもまずこれを習得しよう!仕事の進め方編

頭がいい人の仕事は何が違うのか? /中尾ゆうすけ 著

多くの新社会人が一番最初に突き当たる壁が「仕事の進め方」だ。メモの仕方、報告・連絡・相談の仕方、メールの書き方など覚えることが多くあり、入社して数ヶ月間はこれだけで手一杯になる(ほんとうに)。要領の良くない人は、この時からいつの間にか他の新入社員との差が開きはじめ、焦ってしまうことになる。

そんな時に、これをおさえて実践していけば誰でも「デキる人」になれるというポイントをまとめたのが本書『頭がいい人の仕事は何が違うのか?』だ

デキる人と惜しい人の違いは「ちょっとしたことを実践できているかどうか」だとした上で、その違いを具体的に一つ一つ教えてくれる。

新社会人はもちろん、入社3年目程度の若手社員や部下を育成する管理職の方々にも一押しの「基礎体力養成本」である。

 

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ / 河野英太郎 著 

次に紹介するのは『99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ』

「仕事は真面目にやれば成果がでるわけではない。真面目さとパフォーマンスは比例しない」

以上のことを解説した上で、周囲に信頼され成果を出すため、正しい力のかけ方の「コツ」を紹介している。

様々なビジネスシーンを想定して書かれ、すぐに仕事で実践できる「コツ」が満載。他の人より一歩抜きん出たい方におすすめ。

 

一段深い仕事をするために欠かせない!論理的思考編

世界一やさしい問題解決の授業 / 渡辺健介 著

ビジネスにおいて欠かせない論理的思考力・問題解決力を、中学生でも理解し学べるように作られたのが『世界一やさしい問題解決の授業』

 イエール大学を卒業しハーバードビジネススクールMBAを取得後、マッキンゼーアンドカンパニーのニューヨークオフィスで働くというエリート街道を歩んできた著者が、MECEの概念やロジックツリー・マトリクス分析などの問題解決手法を非常にわかりやすく、尚且つ丁寧に紹介してくれている。

論理的思考力・問題解決力の基礎を学びたい人におすすめ

 

問題解決プロフェッショナル―思考と技術 / 齋藤嘉則 著

 次に紹介するのは『問題解決プロフェッショナル―思考と技術』。 

『世界一やさしい問題解決の授業』の内容よりも内容は難しめだが、それでも平易な文章と豊富な図解、そして実際のビジネスでの事例を交えて解説がなされているため、比較的スムーズに読むことができる。

『世界一やさしい問題解決の授業』の読後にこれを読むと、さらに理解しやすい。

 

ゼロ秒思考 / 赤羽雄二 著

『世界一やさしい問題解決の授業』や『問題解決プロフェッショナル』を読むことで、論理的思考・問題解決力の概念と手法はしっかりと理解することができるだろう。しかし、理解と実践の間には大きな隔たりがある。多くの人がその隔たりを埋めることに苦労し、悩んでいるはずだ。

使えない知識は持っていても意味がない。論理的思考・問題解決の知識を自分のスキルに昇華するには、本書『ゼロ秒思考』を読むことをおすすめする。

『ゼロ秒思考』では、論理的思考・問題解決力を鍛えるための「メモ書き」と呼ばれる手法について主に解説している。

その「メモ書き」とは、A4の紙に、掘り下げたい1つのテーマについて思ったことを1分以内に箇条書きで4〜6行書くというもの。これを1日に10回(A4の紙10枚分)行うだけ

「なぜ?」「どうして?」「どうすればいい?」という質問に沿って書き出しているうちに、自然と論理的思考力の質とスピードが上がる。それと同時に、

  • 何に悩んでいるのか
  • 何が大事なのか

 が分かるようになるため、頭の中のもやもやが整理され、瞬時に決断できるようになる。

こちらの本はマンガ版が出版されているので、時間がない方はそちらがおすすめ。

 

印象を大きく左右する!話す・伝える技術編

伝える力 / 池上彰

日々の仕事の中で他人と関わる以上、そこには必ず「伝える」という行為が必要になる。考えたアイデアや課題解決の方法をプレゼンテーションする際はもちろん、電話の応対や資料作成時の上司への報告・連絡・相談など、とにかく頻繁に、誰かに何かを伝える機会がある。

そんな時に、説明の仕方や文章の書き方が下手だと、相手は「何を言っているのか分からない」と不満に思う。どんなに他人より思考力が優れていても、伝え方次第ではまだまだ半人前だなと思われてしまう。おそらく社会人の方は、誰しも一度は上司やクライアントに「伝え方が下手だ!」と怒られた経験があるはずだ。

そんな伝える技術を身につけるためにおすすめの本として挙げられるのが、経済番組などでおなじみの池上彰が著した『伝える力』

「話す」「書く」「聞く」という技術的なことについてはもちろん、その根底にある愛情の持ち方についても学ぶことができる。これを読んで実践を積めば、周囲と円滑にコミュニケーションをとりながら仕事を進めることができる。

また、伝える力について書かれた本なだけあって、難解な表現が一切なく、スムーズに読み進めることができる。

 

「しゃべる」技術―仕事力が3倍あがる話し方の極意 / 麻生けんたろう 著

本書『しゃべる技術』は、仕事上で関わる様々な相手を楽しませ、周囲の人と協力しながら業務を進めるための方法を解説している。といっても仕事だけでなく、私生活での友人との雑談にも活用出来るものだ。

話す際の考え方はもちろん、聞く姿勢の重要性やその理由、具体的にどんなシーンでどんな言葉を使えばいいかが豊富に紹介されており、まさに話し下手の方にとっては話す技術のバイブルとなるような本だ

読後すぐに実践できる内容となっており、手元に置いて定期的に読み返すことをおすすめする。

話す・伝える技術については、『伝える力』と『しゃべる技術』の2冊を読めば十分。あとは実践を重ねて学ぼう。

(他者と対話し、お互いを承認し合う技術を身につけるには、別の書籍を読み込む必要があります。今回は新社会人が仕事で成果を出すことに目的を絞って本をまとめているため、対話の技術に関する本はいずれ別の機会で紹介します。)

 

一生伸びる人は学び続けている!勉強・時間術編

レバレッジシンキング / 本田直之

『社会人になると時間がなくて勉強できない』と言う人をよく見かけるが、それは大ウソ。社会人になっても勉強する時間はある。時間がないと言う人は、業務の仕組み化やタイムマネジメントが苦手なだけだ。

デキる社会人の多くは、継続的に勉強している。大量のインプットと大量のアウトプット、そして深い内省を繰り返し、学習した知識を自分の血肉に変えている。だから人よりも成長スピードが早く、成果も出る。

今回紹介するレバレッジシンキング』は、Doing more with less(少ない労力と時間でより大きな成果を得る=レバレッジ)の考え方をベースにして、時間を捻出するための業務の仕組み化とタイムマネジメントの手法、そして効率的な勉強の具体的方法を紹介している。

どの手法も斬新で、すぐに実践したくなるようなものばかりだ。

著者の本田直之は、本書以外にも多くのレバッレジ本を出しているが、まずはこの「レバレッジシンキング」を読むことをおすすめする。全てのレバレッジ本の基礎となる要素がまとめられているためだ。

 

 戦略読書

社会人の日々の勉強法の中心となるのは、やはり読書だ。

本書『戦略読書』は、「人と同じ本を読んでは同じような考え方しかできない」という考え方のもと、キャリアのフェーズ毎に読むべき本の種類や冊数、そして本の内容を定着させるために効果的な読み方について紹介している。

例えば、社会人1年目の場合を簡単に説明すると、仕事内容に関連するビジネス本を年に100冊(古典的名著を10冊、新奇本を90冊)読むべしと書いてある。

100冊も読めない!と驚いた方、大丈夫です。本書には、どんな本でも1時間で読める「割り切り斜め読み法」をはじめとした、年に100冊読むための秘訣も書かれている。本書を読めば「なるほど、これなら100冊読めるな」と納得できると同時に、自分の読書の指針が明確になる。

 

会社の即戦力となる!資料作成術編

外資系コンサルが実践する資料作成の基本 / 吉澤準特 著 

会社で働き始めると、仕事内容によってはワード・パワーポイント・エクセル等を使って資料作成に追われることとなる。新社会人になって働きはじめの時は資料作成のノウハウなど知らないため、1枚の資料を作るのに何時間もかかり、挙句上司には仕事の遅さと資料の完成度の低さで怒られるといったことも度々あるだろう。

しかし逆に、入社当初から資料を早くきれいに作ることができれば、「あいつはデキる」という評価を得やすくなる。

そんな資料作成術の基礎を学ぶためには外資系コンサルが実践する資料作成の基本』という本を読むことをおすすめする。

本書では、資料作成の一連の流れを「スケルトン」→「ドラフト」→「フィックス」という3つのフェーズに分解しており、それぞれのフェーズの中で実践すべきテクニックをソフト(ワード・パワーポイント・エクセル)毎にたっぷりと紹介している。

資料作成術を身につけるためにはまずはこの本を読み、基礎を固めるといいだろう。

 

まとめ

焦りは禁物。学び続けることで必ず成果は出る

今まで計12冊の書籍を紹介してきた。もしこれらの本に書かれている内容を完全に身につけ使いこなすことができれば、もはや新社会人としてではなくビジネスパーソンとして一人前のレベルになるだろう。

しかし、実際は身につけるのに何年もの歳月が必要となる。この12冊を読んですぐに仕事がデキるようになる人などいない。どんな人も実践に実践を重ね、幾度も失敗をして、やっと使いこなせるようになる。

初めは誰しも「デキない人」だ。僕も1年目は本当に仕事ができず、上司に詰められる日々で、とても苦労した。

最初から完璧にデキることを目指さず、焦らず、デキないことを認め「昨日より今日、今日より明日」の精神で、一歩一歩進むといい。

日々振り返りと学びと実践・修正を繰り返していれば、そのうち必ず成果は出る。その時まで地道に努力を続けよう。小さな積み重ねが、今後のあなたを支える大きな土台となる

 

+α さらに上を目指す人へ!
考える技術・書く技術 / バーバラ・ミント 著

『考える技術・書く技術』は、コンサルタントの教科書的存在として様々なプロフェッショナル達に読み継がれてきた。

内容が非常に難解で、読み解くのにかなりの時間を要する。論理的思考や書く技術について、一定の知識を習得した上で読むことをおすすめする。